アレトーク かんぽう(汗疱状湿疹、掌蹠膿疱症)

「アレトーク」とは、テレビ番組の「アメトーク」を文字って私が勝手につくった造語で、アレルギートークの事です。

今回のアレトークは、私が15年前に発症した  「かんぽう(汗疱状湿疹)」について、どのような治療方法を試し、どのような結果になったかという記事をかきたいと思います。

同じ病気で苦しみ、悩んでいる方に少しでも参考になればと思います。

【補足】「かんぽう」とはどんな病気かというと、手湿疹・主婦湿疹・汗疱状湿疹・異汗性湿疹などと呼ばれていて、手の指を中心に無数の小さな水泡ができ、強烈に痒くなり広がってくる病気です。私は約15年この病気に悩まされており、一時期は、汗疱が悪化して掌蹠膿疱症にもなったことがあります。(水疱が膿んで痛い、ビリビリする感覚とともに手全体に広がりが赤く腫れ上がって一皮剥けました。)

ステロイドで汗疱をおさえる生活を数年続けていたのですが、薬を飲み続ける生活を卒業したいと思い様々な方法をためしてみました。(妊娠でステロイドをやめなくてはならなくなり、急にやめた時の反動はひどいものでした。二度とあのような思いをしたくありません。涙) 

私がためした方法をひとつずつご紹介していきます。

■自由診療のアレルギー専門病院

なんとか根治をしたく、情報収集していたところ、ある自由診療のアレルギー専門の病院にたどりつきました。

そこで言われた事が、「汗疱の原因は ①体内の金属 ②扁桃腺、副鼻腔、親しらずなどによる体内炎症  ③腸内環境(乳酸菌がいない)のいずれか」という事でした。

これは、正直なところ今でも本当かどうかはわかりませんが一通りためしてみました。

①体内の金属について
「汗疱状湿疹は金属アレルギーの人がなりやすく、歯の銀歯があると、その金属がとけだしてアレルギー症状をおこしている可能性がある」との事で、銀歯を除去すると3割ぐらいの人が改善されるとの事でした。

当時、私の口の中は、ばっちり銀歯がありましたので、さっそく歯医者さんへ行き、大金はたいてすべてセラミックに変えてもらいました。歯医者さん曰く、日本で昔から使われている「銀歯」にはアマルガムという金属が使われていて、これが体内の様々な不調にも影響するそうです。

結果ですが、大金はたいて銀歯除去したものの、汗疱状湿疹には効果がありませんでした。

ただ、ついでの虫歯治療をはじめ口のなかを徹底的に綺麗にしてもらったので、汗疱状湿疹以外の病気の予防になったでしょうし、これはこれでやってよかったなと思います。

②体内の炎症(扁桃腺、副鼻腔炎、親しらずなど)

扁桃腺は内科でみてもらったところ「取らない方がいいタイプの扁桃腺」と言われたので諦めました。(よく扁桃腺が腫れて熱がでるので、取るともっとよくない等そういう理由でした。)

副鼻腔炎については、いまのところはなさそうだという事でした。ただ、幼い頃から慢性鼻炎なのでなにかしら常にアレルギー反応をしており炎症がありそうな気がしています。当時は、わりと鼻の調子は良い方でしたので何もしませんでした。

「親しらず」については、親しらずは痛くなくても埋まっているだけで炎症をおこしているらしく、汗疱に限らず様々な病気の原因にもなるそうなので、さっさと取った方が良いと歯医者さんでアドバイスをうけました。

私は、右下に1つ埋まっていたので取りました。「親しらずをとる!」と決意したものの、妊娠&授乳等の関係でなかなか着手できず2年ごしで、やっと除去できました。

しかし、残念ながら、汗疱状湿疹には効果がありませんでした。

③腸内環境
「皮膚トラブルがある人は腸内に乳酸菌がいないことが多い」という事で、腸内環境検査をしてもらいました。

検査の結果は、ビンゴで、腸内の乳酸菌が0%でした。「ヨーグルトはよく飲んでいるのに!」と思ったのですが、腸内に定着するかどうかが大事なのだそうです。ちなみに、私の場合、乳酸菌はゼロでしたが、ビフィズス菌は平均より多いという状態でした。この事で、一般的に良いイメージのビフィズス菌が人より多いからといってアレルギーがでないというわけではないという事が明らかになりました。

乳酸菌0%の人は、どうすれば良いかというと、「腸内環境に合う乳酸菌を投与して定着させる」そうです。投入方法はサプリメント6ヶ月服用か、お尻からの直接注入2回のどちらかなのだそうです。また、合わない菌を入れると逆に悪化するらしいので「合う菌」を入なければダメとアドバイスをうけました。

ということで更にお金を払い、マッチング検査というものをしてもらい、私の腸内に合う菌は「アシドフィルス菌」という結果がでました。

そして私は、このアシドフィルス菌を腸内に定着させるための治療として、サプリメント6ヶ月服用コースをやってみることにしました。「ここまできたらやるしかない!」という事で、藁をもつかむ思いで大金はたいて購入しました。(´д`|||)

これについては、サプリメントをはじめて5ヶ月目ぐらいで汗疱状湿疹があまりでなくなったので、「まぁ効果があったかな?」という気がしています。「まぁ」なので完全に出なくなった状態ではありませんが、かなりの進歩でした。

ただ、このアシドフィルス菌(乳酸菌)が一時的に定着したとしても、これまで0%の生活を送っていたわけですので、日頃の食生活やストレスなどですぐにバランスが崩れ、腸内のアシドフィルス菌0%になってしまう可能性は高いと思いました。

しかし、今後もずっと高いサプリメントを購入して飲み続けるにはお財布的に厳しい状況でしたので、このアシドフィルス菌が安く手にはいらないか調べてみました。

アシドフィルス菌が入っているものは、市販薬の「新ビオフェルミンS」、カルピスが出しているサプリメント「アレルケア」でした。(もっと調べれば出てくると思います。)

ちなみに、ドラッグストアのマツキヨで新ビオフェルミンを買おうとすると、「こっちの方が安くて乳酸菌含有量が多いですよ」とマツキヨプライベートブランドをお奨めされます。

正直なところ、この乳酸菌投与の方法が良いのかどうかはわかりません。ただ、「アレルギーもちは腸内環境が悪い」とよく言われるように、体の仕組みなど素人なりに考えても理にかなっている気がしているのでとりあえず続けています。それでも症状がでて悪化する時はあります。

その他、やってみた事や得た情報をご紹介します。

■抗生物質とミヤリサン(宮入菌)
風邪をひいたときに病院にいくと処方される抗生物質、この抗生物質は悪い菌も殺すが、いい菌も殺してしまうそうなので、乳酸菌をせっせと飲んでいても抗生物質をのむと死んでしまう?とかなんとか。 私が抗生物質をのむときはより腸内環境ケアを意識し、ミヤリサンという酪酸菌を同時に飲むようにしています。ミヤリサンは、薬剤師さん曰く「胃酸にも抗生物質にもつよい優秀な菌」なのだそうです。市販では「ミヤリサン」病院の処方薬では「ミヤBM」というネーミングです。ドラッグストアなどではあまり見かけません。インターネットでの購入がよろしいかと思います。

■ビオチン
インターネットで汗疱状湿疹の治療方法で検索すると、「ビオチン療法」というものがわりと出てきます。これもやってみたのですが、良くなる実感がわきませんでした。ビオチンが多く含まれるサプリメントが日本にないのでアメリカから取り寄せるのですが、サプリメントがアメリカンサイズで大きく飲みづらく、良くなる実感がわかない為、続きませんでした。過去、汗疱が悪化する度に「やはりビオチン療法をやってみよう」と思い立ちやってみるのですが結果は同じです。自宅にのみかけのビオチンがたまっております。

■自律神経
自律神経と腸内環境は繋がっているそうで、疲れ=自律神経乱れは腸内環境の乱れになるそうです。すぐにできる&すぐに効果がでやすい自律神経を整える方法として勧められたのが「マッケンジー体操」と「腕のぶらぶら運動」です。

マッケンジー体操は、腰痛体操でよく紹介されるようです。
ぶらぶら体操、これは1日200回~300回!
実際やってみると、結構な運動量です。結構な運動なだけに毎日やりきれないのですが、効果があるそうです。(エビデンスあるんだとか)  こちら3日坊主で終了。

■ビタミン・たんぱく質をとって寝る
高額サプリメントで症状があまりでなくなったとおもいきや、汗疱状湿疹が悪化したので泣く泣くタリオンとステロイドをもらいに皮膚科に行くと「とにかくストレスためないように時間になったら寝る、部屋がちらかってても寝る、そしてビタミン、たんぱく質とる、これやってれば死なないよ」とアドバイスいただき、大量のビタミンを処方いただきました。汗疱の(西洋医学)治療で10年以上通院しており、同じ2児の母という同じ境遇の女医さんだけに、なんだかホロリと涙がでるアドバイスでした。その後、症状がおちつきました。とにかく悪化してすぐにおさえたい時には西洋医学に限りますね。医師曰く「人間って動物だから、栄養とってちゃんと寝れば体はよくなるよ。気力とか根性だけでは回復しない」との事! 

■漢方薬
汗疱の治療で漢方を処方してくれる病院へいきました。漢方は飲むタイプのものと座薬のものを試してみました。飲むタイプの漢方薬は、顆粒でのみにくい&まずい、食間服用なのですぐ忘れる、など服用の維持が大変でした。頑張って飲んだわりには、あまりよくなっている実感がわかず断念しました。

座薬タイプのものは使用して1ヶ月ぐらいでお尻に痒みがではじめたのやめました。ちなみに「漢方を座薬でお尻に入れる」ときくと抵抗があったのですが、寝る前に座薬を入れるだけなので慣れると実はかなり楽です。「不味い薬」と嫌な気分になる事はもありませんし、寝る間に1日一回で済むので、飲むより負担が少ないのでアレルギー反応さえでなければ、続けられたかもしれません。

■遅延型アレルギー検査
食物アレルギーですぐに反応がでるものではなくて、じわじわとあとからアレルギー症状がでる食品を調べることができる検査です。こちらも大金はたいてやってみましたが、最近、この説自体が否定されていてアレルギーとは関係ないことがわかりました。ショック

■日常で使う油
アレルギーもちは体内の油のバランスが悪い人が多いらしいので摂取する油には気をつけるようにしています。詳細はこちらご覧ください。

■糖質制限
糖質カット、糖質制限をするとアレルギーがおさまるという話を本で知りました。ただ、通常の生活をしている限り、砂糖=糖質を制限するのは、かなり難しいと思いましたので実行にいたっておりません。

■鼻呼吸
鼻呼吸をすると自律神経がととのい、免疫力upなどの効果があるそうです。自立神経はストレスと直結しており、腸内環境にも影響するとかしないとか。したがって、アレルギーにかかわらず、様々な病気予防にもなるそうです。口呼吸の人が鼻呼吸の習慣になるまで1-2年ぐらいかかるそうですが、アレルギーに関わらずやってみる価値はありそうです。(私は現在、できる限り意識するのみです。)

■運動
適度な運動で体力づくりをすること、これがやはり「基本」だと最近感じています。適度な運動はストレス解消になりますし、疲れにくなる、風邪をひきにくくなる、などの効果があり免疫力がupします。

■ストレス?体の負担?季節要因?
過去の汗疱の症状の記録を見直してみると、風邪をひいた時・生理前が多い傾向があります。体の負担=ストレスとなり症状が悪化するのかな、という想像をしています。また、ここ数年の記録をみると4-5月に再発したり悪化している傾向があります。汗疱状湿疹という「汗」だけに、暖かくなり汗をかくことが多くなると症状がでやすいのかもしれません。

■ホルモン?
不思議な事に、出産後の10ヶ月~1年間は、「ほぼ汗疱状湿疹がでない」という経験をしています。(長男、次男の2回経験) 出産後なので体の負担やストレスがないはずはないので不思議です。薬剤師の友人曰く「出産後は体を修復するホルモンがでてるからその影響かも」と言っていました。もし、ホルモンの影響であれば、そういったホルモン治療が普及することを祈るばかりです。

■ミネラル不足?
私は平熱が低くすぐに風邪をひくのですが知人が「体温が低い人はミネラル不足」と指摘してくれました。ということで、2018/11頃からミネラルを毎日摂取しております。体温は多少あがったような気もしますが低い時は低いです。風邪はたしかにひかなくなったきはします。ミネラルのお陰か運動のお陰かよくわかりません。


私のかんぽうとの戦いは、まだまだ進行中です。引き続き、なにか良い情報があれば追記します。

また、この記事を読んだ皆様の良い対処法があればぜひおしえて頂けると嬉しいです。

アレトーク共有して一緒に戦っていきましょ!では!

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利えきが重なるブログ。

グローバルパワー 取締役|外国人転職エージェント|育児や健康系中心に考えた事や気づいた事を書いています。姓が「利重」につき『利えきが重なるブログ』となっております。笑いと共感、知ってよかったが提供できるブログを心掛けております。ご笑納ください。