護国寺で人生100年時代について考えてみた。

先日、護国寺で「仏教の智慧に学ぶビジネスパーソンの生き方」~ 人生100年時代をどう生きるか ~ という面白そうなテーマの講演がありましたので参加してきました。

様々な学びがあったのですが、その中でとくに刺さったことが2つ、「キャリアとは生き方そのもの」「ライフワークバランスはもう古くて、これからはワークライフハーモニー」という言葉でした。

「キャリアとは生き方そのもの」

私は、人材業界での仕事歴が長いこともあり、日本人・外国人ともに様々な「キャリア」を見てきましたが、まさに仕事のキャリアは、その人の生き方そのものだと思っていましたので、この言葉が非常にしっくりきました。

興味をもった業界や職種にどっぷりつかって専門性をもってキャリアを積んでいる方、興味とは関係ないところで能力を発揮してキャリアを積んでいる方、生活の糧だと割りきって仕事をしている方、自由に仕事がしたくてフリーランスを選択している方、人に使われたくなくて、また社会の課題を解決したくて起業という選択をしている方、青い鳥を探し続けて転職を繰り返している方、海外で働くことを選択した方、どんなパターンであれ、仕事への捉え方とその意思決定がまさにその人の生き方、考え方そのものだと思います。

「キャリアの9割は偶然の産物」なんて言われていますが、その偶然を生み出す決断と行動に移したのは、本人以外の何物でもありませんので、キャリアってやはりその人の生き方そのものなのだと感じています。

それにしても、人のキャリア=生き方を聞くことは、エキサイティングで学びが多くて面白い!人材業界が面白くてやめられない理由の1つがコレだと感じています。


「ライフワークバランスはもう古くて、これからはワークライフハーモニー」

ワークライフハーモニーとはamazonで推奨されている考えで、" 仕事と生活はバランスを取り合うものではなく、どちらも充実させて互いに融合するものである " という意味なのだそうです。

常々、「ワークライフバランス」という言葉に違和感を感じていたので、「ハーモニー」というなめらかで愉快な響きを聞いてなんだかテンションがあがりました。

ちなみに「ライフワーク」という言葉は働き方改革うんぬんを叫ばれる前から存在する言葉で、wikiによると " 人が生涯の仕事として人生を捧げたテーマのことである" なのだそうです。

私の自慢は「グローバルパワーの事業を伸ばすことがライフワークです」と言えることなのですが、私のように人生100年時代に、人生の前半でライフワークが見つかった幸せ者はきっと少数で、多くの方が人生におけるワークについてどう捉えていくかを模索されているのだと思います。

ワークライフバランスは、「私はライフ派だ!」「いや私はワーク派だ!」と派閥をつくって対立させているイメージなのですが、ワークライフハーモニーは、"充実した人生"という同じ目標に向かってお互いに手を取り合って進んでいるイメージで理想的だなぁと思いました。

また、ハーモニーという言葉にすることで「仕事=苦行」という日本的な仕事観が、途端に愉快でポジティブな印象に変身してしまうのが最高です。

言葉の選定って大事だなと痛感する事例でもありました。

ライフワークハーモニー、積極的に言いふらしていきたいと思います。

ちなみに、護国寺にはじめて訪れたのですが、猫がたくさん住んでいる猫寺でした。猫好きさんにオススメです。

また、講演のあとに日頃入ることができないというお堂(正式名称わすれました)に入れていただき、参加者全員でお経を読むという乙な体験もさせいただきました。

また新しい世界が広がりそうな予感がします。次回も参加したいと思いますのでご興味あるかたはお声かけください~


※タイトルの写真は、旅の合間に仕事をしているというイカした人事コンサルタントの
寺崎文勝氏です。

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利えきが重なるブログ。

グローバルパワー 取締役|外国人転職エージェント|育児や健康系中心に考えた事や気づいた事を書いています。姓が「利重」につき『利えきが重なるブログ』となっております。笑いと共感、知ってよかったが提供できるブログを心掛けております。ご笑納ください。