だーいぶ前に、学生アルバイトさんに「営業ってこんな感じなんだよ」という例え話をしたのですが、おもしろがって聞いてくれたのでご紹介します。

注）チャンさんというのは、学生アルバイトさんのニックネームです。

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チャンさんは、いきなり知らない男の人から声をかけられました。

「チャンさん！付き合ってください！」

「僕は素晴らしい人格でこんな能力があるから付き合わないと損ですよ！」

「だから付き合ってください！！」

チャンさんは、いきなりの事でびっくりしました。

いきなり「俺はこんなにすごいんだから付きあってよ！」と強引に言ったところで「はいそうですか」と信用するわけがありません。

チャンさんは、適当にあしらってその場を去りました。

でもチャンさんと付き合いたいと願うその男の人は、こんな事ではあきらめません。

まずは、自分のことを知ってもらい信頼をしてもらうためにアプローチ方法を変える事にしました。

翌日、男性はチャンさんに、突然話かけて失礼な発言をしてしまった事をお詫びし、丁寧に自己紹介をし、怪しい人間ではないことをお話しました。

男性は、次はチャンさんにデートをしてもらう事を目標に

チャンの趣味嗜好をプロファイルすることにしました。

・チャンさんの好きな食べ物は何かな？

・好きな色は何かな？

・興味があるものは何かな？

・映画にさそったらいいかな、ディズニーランドの方がいいかな？

・どういう生活していて、どんな考え方をしているのかな？

・好きな男性のタイプは？

・いま欲しいものはないかな？

・何か困っていることはないかな？

チャンさんがどうやらディズニーが好きだという情報が得られたので

男性は、ディズニーグッツをプレゼントしてみました。

チャンさんは喜んでくれました。

次に、チョコレートが好きだという情報が得られたので

チョコレートのおいしいお店をリストアップして伝えてみました。

そして思い切って一緒に行かないかと誘ってみました。

こうやって、あの手この手を使ってチャンさんの興味を引き出し

なんとかデートにこぎつけます。

でも、チャンさんは一回のデートで簡単に心を許すような

軽い女ではありませんでした。

引き続き、男性はチャンさんから「しつこい（怒）！」と思われない程度に

メールをしたり電話をしたり、興味を持ちそうなデートを提案したりと、

何回かデートを重ねます。しかし、なかなかお付き合いには至りません。

さて、次はどうしよう。

・今、チャンさんが必要としていることは何だろう

・困っていることで自分が助けてあげられることはないだろうか

男性はチャンさんが困っていることがあったら特にチャンスだと思いました！

困っている事を解決してくれた人は、

途端に頼りになる素敵な王子様に見えちゃうからね！

そんなある時、チャンさんは退社前に上司から突然「明日までに会議で使う○○業界の動向について資料を作っておいて」と無茶ぶりされました。チャンさんは困りました。そんな資料つくったこともない！しかも明日までに作らないといけないなんて！！！

アタフタしているとチャンさんの携帯に、例の男性から連絡が。

ついつい仕事の無茶ぶりについて愚痴ってしまったチャンさん。

話をしているうちに、どうやらその男性はそういった資料づくりが得意なのだと知りました。

これは救世主とばかりに、手伝ってもらえないか相談したところ

こころよく承諾してくれた。なんていい人なんだ！

チャンさんはなんとか一晩で資料をつくりあげることができ、提出に間に合った！

彼のおかげで、今回は乗り切ることができた！ありがとう。

あら？なんだか、この人素敵！

付き合ってもいいかな～♪

ってことで、やっと結ばれましたとさ。

めでたしめでたし。

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恋愛と営業ってよく似ている。

面白いよー

2017.05